ポンド円は古くから一部のトレーダーの間でポンド円殺人通貨の真相として恐れられてきました。その異名の理由は、ドル円やユーロ円とは比較にならない「ボラティリティの高さ(値動きの荒さ)」にあります。
ドル円が1日に動く平均的な値幅が50〜80pips程度であるのに対し、ポンド円は平時でも150〜200pips、イベント時には300pips以上動くことが珍しくありません。この高いボラティリティは、短期間で莫大な利益をもたらす可能性がある反面、レバレッジ管理を誤れば一瞬で口座残高を全滅させる諸刃の剣となります。
掲示板を観察していると、多くの敗退者が行動経済学における「プロスペクト理論(損失回避性)」と「エコーチェンバー現象」の罠に囚われていることが分かります。含み損を抱えたトレーダーは、掲示板内で自分と同じポジションを持つ人間の楽観論ばかりを探し集め、適切な損切りポイントを見失ってしまうのです。他人の意見にすがり、客観的なリスク判断を放棄した瞬間、殺人通貨の餌食となるリスクは跳ね上がります。