本作が日本国内で社会現象となった発端は、KDDI(au)が展開した「FULL CONTROL / おどろきを、常識に。」キャンペーンのTVCMでした。スマートフォンを操作することで原宿の街中の噴水や照明、タクシーのサスペンションが音楽と連動してコントロールされるという近未来的な映像体験とともにオンエアされ、楽曲の持つサイバー感と躍動感が一気に全国のお茶の間へ浸透しました。
映像作家の田向潤が監督を務めたミュージックビデオは、全編にわたる緻密なCG合成と極彩色の世界観が話題を呼びました。撮影現場の多くは都内スタジオのグリーンバックで行われ、日本の城郭や満月、鎧武者、CGで舞い散る桜吹雪といった伝統モチーフが、きゃりーぱみゅぱみゅ特有の「Kawaii」美学によって大胆に再構築されました。
また、振付師のMAIKOが考案したダンスは、忍者の「印を結ぶ手振り」や疾走ポーズをアイコニックにデフォルメしたもので、老若男女が直感的に真似できる構造を持っています。この計算された身体表現が、YouTubeの黎明期における「踊ってみた」動画の投稿ラッシュを生み、後のTikTokにおけるバイラルヒットの原型を築き上げました。