大手英会話スクールや語学メディアの調査データによると、日本人旅行者の約68%が海外旅行中に写真撮影の依頼で「単語が出てこなかった」「通じずに気まずい思いをした」という経験を持っています。その中でも特に現場で誤解を生みやすいのが、文法的に正しそうに見えてニュアンスが破綻している通じないNG英語フレーズと理由です。
最も典型的な間違いが「Can I take your picture?」と尋ねてしまうミスです。「写真を撮ってもらえますか」と言いたいあまり、主語を「I(私)」にしてしまうと、「私があなたの写真を撮ってもいいですか?」という正反対の意味に変貌します。街中で突然見知らぬ人からカメラを向けられそうになった相手は、困惑して逃げるか、あるいは自分がポーズを取るという気まずい事態に陥ります。
次に注意すべきは「Take my picture, please.」という表現です。「please」を付ければ丁寧になると考えがちですが、英語圏において「動詞の原形+please」は親しい間柄でない限り、空港の手荷物検査や軍隊の点呼のような「命令・指示」の響きを帯びます。通りすがりの他者に対して唐突に依頼する場面では、傲慢で失礼な印象を与えるリスクが極めて高くなります。
さらに、「of」と「for」の前置詞の使い分けも決定的な差を生みます。「take a picture of me」は「私の姿そのものを写す」ことを意味し、「take a picture for me」は「私のためにシャッターを切る(行為を代行する)」という恩恵のニュアンスを含みます。見知らぬ他者に負担をお願いする際は、これらを適切に組み合わせたクッション表現が欠かせません。