帯状疱疹の病原体は、幼少期にかかる「水ぼうそう(水痘)」と同じウイルスです。水ぼうそうが治った後も、ウイルスは完全に消滅することなく、脊髄近くの「後根神経節」と呼ばれる神経の根元に生涯にわたって潜伏し続けています。
通常は体内の免疫システムによってウイルスの活動が厳重に抑え込まれていますが、「強い精神的ストレス」「極度の肉体疲労」「睡眠不足」「加齢」「大病後の体力低下」などが引き金となり、免疫力が一定ラインを下回ると、眠っていたウイルスが息を吹き返します。再活性化したウイルスは神経線維を破壊しながら皮膚へと向かって増殖し、特有の激痛と発疹を引き起こすのです。
かつては50代以降の疾患と捉えられがちでしたが、生活リズムの乱れや日常的な過労、自律神経の乱れなどを背景に、20代〜30代の若年層での発症例も珍しくありません。体からの「極度の疲労警告サイン」として受け止める視点が欠かせません。