検索エンジンに「日本大学 経済学部」と打ち込むと、サジェストに現れる「やばい」「就職できない」という不穏なフレーズ。これらは果たして学園生活の荒廃や就職実績の凋落を意味しているのでしょうか。関係者への取材とデータ検証を進めると、事実は大きく異なります。
一連のガバナンス問題がメディアを賑わせた時期、確かに受験生や保護者の間で一時的な忌避感情が生まれたことは否めません。しかし、日本大学経済学部の教学環境そのものが損なわれたわけではありません。大手予備校関係者は「経済学部は法学部と並ぶ日大創設以来の源流学部であり、教育カリキュラムの独立性と卒業生基盤が極めて強固です。2024年から2026年にかけて、志願者層は完全に実利重視の現実的な層へと回帰しています」と証言します。
現場の学生に取材しても、自虐的なミームを面白がる声はあるものの、日々の学びや就職活動に対して深刻な危機感を抱いている様子は見受けられません。「やばい」という噂の正体は、実態の伴わないゴシップ的な検索需要がアルゴリズムによって増幅された産物に過ぎないのが実相です。