知性あふれる語り口と明るい笑顔から、若い頃は絶大な人気を誇り「なぜ結婚しないのか」と常に世間の注目を集めてきました。50代後半を迎えた現在も独身を貫いている背景には、単なる個人の結婚観にとどまらない、長嶋家特有の過酷な事情が存在します。
最大の転機となったのは、2004年3月に父・長嶋茂雄氏が脳梗塞で倒れたことでした。一命は取り留めたものの右半身の麻痺と言語障害が残り、過酷なリハビリ生活が始まりました。さらに2007年には、一家を精神的・実務的に支えてきた母・亜希子さんが心不全により64歳の若さで急逝。この瞬間、三奈氏の双肩に「ミスタープロ野球の命と生活を守る」という巨大な責任がのしかかりました。
当時、関係者の間では「三奈さんは自身の婚期や私生活のすべてを犠牲にして、お父様のリハビリと介護に捧げる決意を固めた」と語られています。アスリートの取材現場で培った徹底したプロ意識は家庭内でも発揮され、病院通いや日々のリハビリ指導員との調整、食事の徹底管理などを主導しました。自身が家庭を持ち新たな生活を築くことよりも、「長嶋茂雄を最後まで支え抜く」という選択を自らの意志で行ったことが、現在に至る独身の決定打となっています。