SNSや自動車コミュニティで免許取り立てのドライバーから頻繁に寄せられるのが、「納車されて初心者マークを貼ろうとしたら、ボンネットに磁石が一切くっつかない」という戸惑いの声です。
近年の自動車業界では、燃費向上や衝突安全性能の追求、歩行者保護を目的として、ボディの軽量化が急速に進展しています。代表車種であるトヨタのプリウスやクラウン、GRヤリス、マツダのロードスターをはじめ、輸入車や最新EVの多くでボンネットにアルミニウム合金が採用されています。さらに、日産ノートやダイハツのタントをはじめとする軽自動車・コンパクトカーでは、バックドア(リアゲート)全体が樹脂製(プラスチック複合材)で成型されているケースが日常茶飯事となっています。
磁石がつかない車に対する現場の実効策として、以下の組み合わせがベストプラクティスとして定着しています。
- 前方(フロント):特殊アクリル系微粘着シートや静電気吸着シートを使用し、平滑なボンネット面またはフロントバンパーに貼り付ける。剥がす際も塗装を痛めず糊残りがありません。
- 後方(リア):吸盤タイプの初心者マークを用いて、「リアガラスの内側」から貼り付ける。リアガラスであれば道路運送車両法の制限を受けず、地上0.4m〜1.2mの範囲内に収めれば完全な合法となります。
なお、スモークガラス(プライバシーガラス)の濃度が極めて濃い車両の場合、車内からの吸盤貼付では車外から視認できず、結果として表示義務違反と判定されるリスクがあります。夜間や日陰で車外から目視確認し、マークの輪郭や色が判別できない場合は、外貼りの弱粘着ゲルシートへの切り替えが賢明です。