ファンの間で長年白熱した議論が交わされているのが、王家の紋章結末予想です。エジプト神話、古代オリエントの実際の歴史、そしてタイムトラベルというSF要素が絡み合う本作において、どのようなキャロルメンフィス結末が用意されているのでしょうか。これまで作中で散りばめられた王家の紋章ネタバレ要素や伏線から、有力視される3つのシナリオを分析します。
シナリオ1:古代エジプト定住エンド(王道ハッピーエンド)
キャロルがすべての因縁を乗り越え、メンフィスの正妃として古代エジプトに骨を埋める結末です。現代のエジプト学の通説では、メンフィスのモデルとされるツタンカーメンをはじめとする18王朝後期のファラオたちは短命な傾向にあります。しかし、本作はあくまで歴史ファンタジーであるため、歴史の改変や運命の克服を描き、二人が子孫を残してエジプトの黄金期を築く幕引きは、長年苦難を見守ってきたファンにとって最も望まれる結末といえます。
シナリオ2:現代帰還・哀切の別れエンド(史実調和シナリオ)
古代のナイルの呪術が解け、キャロルが20世紀の現代アメリカへ強制的に送還されるパターンです。古代に戻る手段を完全に断たれたキャロルは、メンフィスとの記憶を胸に抱きながら現代で生きていくことになります。エジプトの砂漠から新たに発掘された遺跡の中に、キャロルへの愛を刻んだメンフィスの碑文や副葬品を発見するという切なくも美しいラストは、歴史ロマンとして非常に完成度が高い構成です。兄・ライアンとの家族関係の決着もこのルートであれば綺麗に収まります。
シナリオ3:イズミル王子の犠牲とオリエント和平の成立
物語の結末を語る上で避けて通れないのが、ヒッタイト帝国のイズミル王子結末です。キャロルに深い執着と純愛を捧げ続け、何度もメンフィスと刃を交えてきたイズミルですが、彼がどのような最期を迎えるかは読者の涙腺を刺激する最大の焦点です。愛するキャロルを庇って致命傷を負い、自らの命と引き換えにエジプトとヒッタイトの歴史的平和条約を結ばせるという展開は、王子の誇り高き散り際として極めて説得力があります。