常磐高校を志望するにあたり、最も戦略的な立ち回りが要求されるのが推薦入試と特待生の選考です。推薦入試には大きく分けて「単願推薦(第一志望)」と「併願推薦(公立等との併願)」が存在しますが、選考において合否の命運を握るのが中学校での調査書、すなわち内申点のウェイトです。
関係資料や進路指導の現場で共有されている常磐高校推薦基準と内申点の目安を見ると、単願推薦の進学コースであれば、中学3年間の9教科合計で27〜30以上(オール3以上)が基本的な土俵となります。これに対して特進コースでは33〜35以上、特進選抜コースでは38〜40以上が基準の目安として課されます。英検・漢検・数検などの準2級以上取得者や、部活動で県大会出場以上の顕著な成績を残した生徒に対しては、内申点の加点措置が講じられるケースがあるものの、基礎学力の裏付けのない出願は門前払いに近い扱いを受けるのが実情です。
さらに、多くの保護者が関心を寄せるのが常磐高校学費と特待生制度の仕組みです。私立高校の授業料は就学支援金制度により実質無償化の枠組みが拡大したとはいえ、施設費・修学旅行積立金・PTA会費・制服代などを含めると初年度で約80万〜100万円規模のまとまった支出が発生します。常磐高校では学力優秀者に対して、授業料全額相当が免除される「特待A」や、一部が免除される「特待B」といった制度を設けています。
ただし、この特待生枠は入学試験の成績上位者(特進選抜受験者のうち上位数%以内)にのみ提示される極めて狭き門です。加えて「入学後も一定水準以上の成績(コース内席次上位を維持すること)を義務付ける」という継続条件が付随しており、定期考査や模擬試験で成績が落ち込むと翌年度に資格を剥奪されるプレッシャーとも隣り合わせです。経済的恩恵の裏には、高校3年間を通じてトップランナーであり続ける強靭な学習意欲が要求されます。