受験生や保護者から非常によく寄せられる相談が、「神奈川工科大学と東京工科大学の違いが分かりにくい」という点です。名前が似ているため同一系列や姉妹校と誤解されるケースもありますが、運営母体も歴史も全く異なる独立した大学です。
神奈川工科大学は、1963年創立の幾徳工業高等専門学校を母体とし、1975年に幾徳工業大学として開学した歴史を持ちます。ものづくりの現場に根ざした泥臭い実践教育と機械・電気・建築・ITなどの基幹技術者育成に強みを発揮してきました。キャンパスは神奈川県厚木市郊外に広大な敷地を構え、研究棟や工房が立ち並ぶ純粋な工科系キャンパスです。
対する東京工科大学は、学校法人片柳学園(日本工学院などの母体)が1986年に八王子市に設立した大学です。メディア学部、デザイン学部、医療保健学部などを擁し、最先端のデジタルメディア、CG、ゲーム開発、バイオサイエンスといった洗練されたカルチャー領域に強いブランドイメージを持っています。八王子キャンパスに加え、都心の蒲田キャンパスを拠点とする学科もあり、近未来的なデザインとメディア戦略が際立ちます。
偏差値の面では、都心アクセスやメディア人気の高さから東京工科大学の方が全体として偏差値45.0〜52.5とやや高めに出る傾向があります。しかし、「製造業や重工業などの手堅いモノづくり現場」「地域に根ざした医療・看護」「学費減免のチャンス」を重視するなら神奈川工科大学、「CG・エンタメ・先端メディア」「都心近郊の洗練された環境」を求めるなら東京工科大学という明確な住み分けが成立しています。