ガンダムでの大成功を経ても、創作への探求心が止まることはなかった。1980年代のSFアニメ黄金期において、大河原デザインの最高峰として名高いのが『装甲騎兵ボトムズ』に登場する「アーマードトルーパー(AT)」だ。
全高わずか4メートル余りというコンパクトなサイズ感、使い捨ての鉄の棺桶とすら称される無骨なローラーダッシュ機構。ここには装飾を徹底的に削ぎ落とした「兵器としての冷徹なリアリズム」が宿っている。過剰な演出を廃し、徹底して現場のリアリティにこだわった足回りやコクピットの構造は、ミリタリーファンをも唸らせ、今なおメカニックデザインの到達点として語り継がれている。