フライパンを出す余裕がない多忙な場面や、外側をパリッと香ばしく焼き上げたい場合には、電子レンジやオーブントースター、魚焼きグリルが真価を発揮します。それぞれの器具特有の注意点を押さえることで、失敗のリスクを最小限に抑えられます。
【電子レンジ:500W厳守と酒の霧吹き】
電子レンジ調理における最大の失策は「高出力(600W〜800W)での過剰加熱」です。急激な分子振動は水分を奪い、うなぎの身をパサパサに硬化させます。タレを洗い流して水気を取った後、耐熱皿に乗せて小さじ1〜2の料理酒を振りかけます。蒸気を閉じ込めるためにふんわりとラップをかけ、500Wで約50秒〜1分20秒(1尾あたり)を目安に温めてください。中心部が温まったら即座に取り出し、余熱で蒸らすのが皮を柔らかく保つポイントです。
【トースター:くしゃくしゃアルミホイルの二段焼き】
オーブントースターを使う場合は、アルミホイルを一度手でくしゃくしゃにしてから広げます。凹凸を作ることで余分な脂が落ち、皮がくっつくのを防げます。うなぎに酒を少量振り、ホイルでふんわりと全体を包み込む「包み焼き」の状態で1000Wで約5〜6分加熱します。全体が温まったところでホイルの上面を開き、表面にタレを塗って追加で1分〜1分30秒焼成します。タレがフツフツと泡立ち、端が少し香ばしく焦げた瞬間が最高の食べ頃です。
【魚焼きグリル:直火の香りをまとう本格仕上げ】
魚焼きグリルを使用する場合は、網の上にアルミホイルを敷き、皮目を下にして弱火で温めます。直火は熱量が非常に強いため、酒を振った後アルミホイルを上にも被せて蒸し焼きにし、仕上げの1分間のみホイルを外して表面を炙ります。炭火で焼いたような香ばしさとカリッとした皮目の歯ごたえが蘇り、関西風の地焼きが好みな方には最適の仕上がりとなります。