東本願寺を訪れたら、烏丸通を東へ歩いて約5分の場所にある飛び地境内「渉成園(しょうせいえん)」、通称「枳殻邸(きこくてい)」への立ち寄りも見逃せません。周囲に枳殻(からたち)が生垣として植えられていたことからこの名で親しまれています。
渉成園は、3代将軍・徳川家光から寄進された土地に、文人・石川丈山が作庭した池泉回遊式庭園です。国の名勝にも指定されており、広大な「印月池(いんげつき)」を中心に、臨池亭や縮遠亭といった趣ある茶室・持仏堂が巧みに配置されています。池の向こうには京都タワーが顔を覗かせ、伝統的な庭園美と現代都市の景観が見事なコントラストを描き出します。
春の桜、初夏の新緑、秋の紅葉、冬の雪景色と、四季折々の表情は息を呑む美しさです。渉成園の入園には庭園維持寄付金(庭園協力寄付金として一般500円以上)が必要ですが、引き換えに充実したガイドブック(解説パンフレット)が手渡され、静寂の中でゆったりとした時間を過ごすことができます。