「母や祖母がリウマチだったから、自分も必ず発症するのではないか」と不安を抱く人は多いですが、遺伝に対する正しい理解が必要です。遺伝要因は発症リスクの一部(約30〜50%)を占めるに過ぎず、「遺伝的素因がある=100%発症する」というわけではありません。
リウマチの発症には、遺伝的背景に加えて以下のような環境要因(外的なトリガー)が複雑に絡み合っています:
・喫煙習慣:喫煙はリウマチ発症リスクを倍増させ、症状を難治化させる最大の環境因子です(受動喫煙も含む)。
・歯周病(ポルフィロモナス・ジンジバリス菌):歯周病菌が持つ特定の酵素がタンパク質を変性(シトルリン化)させ、免疫の誤作動を引き起こす強力なトリガーになります。
・ウイルス・細菌感染:EBウイルスや風邪などの感染をきっかけに、免疫系が過剰興奮状態に陥るケースがあります。
・過度の身体的・精神的疲労:睡眠不足や強い心理的ショックが、遺伝的な弱点にスイッチを入れてしまうことがあります。