国立感染症研究所などの疫学データによると、家庭内に溶連菌(A群β溶血性レンサ球菌)感染者がいる場合、同居する家族への二次感染率は約20%から最大50%前後にのぼると報告されています。特に免疫力が低下している働き盛りの世代や、看病で至近距離の接触が続く保護者は極めて高い感染リスクに晒されています。
大人が感染した場合の潜伏期間は2〜5日間です。子供の発症から数日遅れて親に症状が出始めるケースが典型パターンといえます。感染経路は主に以下の2つです。
- 飛沫感染:感染者の咳やくしゃみ、会話時の唾液に含まれる菌を吸い込むことによる感染。
- 接触感染:菌が付着した手で鼻や口の粘膜を触る、あるいは食器やタオルの共用による感染。
「自分は昔かかったから抗体がある」と考えるのは危険です。溶連菌には数十種類以上の血清型(M蛋白型)が存在するため、過去に罹患歴があっても別の型に感染すれば何度でも発症します。