24Vバッテリーシステムは、活躍する現場ごとに特有の運用ルールと注意点が存在します。現場の環境に合わせた適切な施工を行いましょう。
■ トラックバッテリー交換方法:
大型トラックや中型トラックの多くは24V電装を採用しています。トラックのバッテリー交換では「2個同時交換」が原則中の原則です。片方だけが上がったからと1個のみ新品に交換すると、古いバッテリーに引っ張られて新品側の寿命が激減し、オルタネーターにも過負荷を与えます。また、車両フレーム自体がマイナス極(ボディアース)になっているため、作業中にフレームへスパナが触れないよう端子カバーの活用を徹底します。
■ キャンピングカーサブバッテリー24V配線:
近年の車中泊・キャンピングカー市場では、家庭用エアコンや大出力IH調理器、電子レンジを快適に動かすため、12V系から24V系リチウムイオン(LiFePO4)システムへの移行が標準化しつつあります。配線時には各バッテリーセル間の電圧バランスを監視するBMS(バッテリーマネジメントシステム)の整合性を確認し、走行充電器(DC-DCコンバーター)も必ず24V入力・出力に対応した専用機を選定する必要があります。
■ 船舶ボートバッテリー24V化:
バスボートやプレジャーボートのバウに取り付けるトローリングモーター(エレキ)の24V化は、強風や潮流に負けない推進力を生み出します。水上での使用環境では、波による激しい振動で端子が緩みやすいうえ、塩分を含んだ湿気による腐食(青サビ)やトラッキング現象が頻発します。耐振性に優れたマリングレードの端子と、防水熱収縮チューブによる完全防湿処理が必須です。