健診会場や人間ドックで多くの受診者が直面するのが、「1回目の測定で高い数値が出てパニックになり、2回目の再測定でさらに跳ね上がる」という悪循環です。SNSや健康相談掲示板でも「健診の前の晩から動悸がする」「腕を機械に入れるだけで冷や汗が出る」といった切実な声が数多く寄せられています。
現場の保健師や臨床検査技師の観察によると、測定時に無意識のうちに以下のような血圧を上昇させるNG行動をとっている受診者が目立ちます。
- カフが締まる瞬間に息を止めて体を硬直させている
- 測定器の液晶画面を凝視して数値の変動に怯えている
- 背もたれに寄りかからず、前かがみで腕に力が入っている
- 測定直前まで小走りで移動したり、スマホを操作して脳を興奮させている
健康診断で緊張して血圧が高い対策として、測定直前から実施できる具体的な手順は以下の通りです。
まず、測定前の5分間は椅子に深く腰掛け、背筋を伸ばして静かに待機します。スマホの画面を見るのをやめ、視界に入る刺激を減らしてください。測定台に着席したら、カフの中心が心臓の高さと同じになっているかを確認し、足は組まずに足の裏全体を床につけます。そして測定中は液晶画面を見ず、遠くの壁の一点や床をぼんやり眺めながら、ゆったりと息を吐き続けることに意識を集中させます。
万が一、1回目で高い数値が出た場合は、その場で焦って再測定ボタンを押すのではなく、「少し深呼吸をして2〜3分落ち着いてからもう一度測らせてください」と検査担当者に申し出ることが重要です。