コンソメと並んで洋風だしの売り場に並ぶ「ブイヨン」との混同も、初心者が陥りやすい代表的な落とし穴です。ネット上では「コンソメとブイヨンは同じもの」と解説されることもありますが、料理科学的には明確な違いがあります。
ブイヨン(Bouillon)は、肉や香味野菜をじっくり煮出して抽出した「洋風の出汁(スープストック)」そのものを指します。塩分や香辛料による最終的な調味は施されておらず、他の料理のベースとして旨味を補強する目的で使用されます。
一方のコンソメ(Consommé)は、フランス語で「完成された」を意味し、ブイヨンにさらに肉や野菜を加えて煮込み、アクや濁りを除去して塩分やスパイスで味を完璧に整えた「完成したスープ」です。
そのため、コンソメの代わりにブイヨンを使用する場合は、塩や醤油などで味を補う必要があります。逆にブイヨンの指定にコンソメをそのまま代用すると、塩分過多になりやすいため、レシピ全体の塩分量を差し引いて調整する配慮が欠かせません。