現代のユーザーは、手書きのアナログシートを巧みにネット空間と接続させている。TikTokでは、カリカリという心地よいペンの筆記音を強調したASMR動画や、シールやマスキングテープで紙面を極限までデコレーションする「プロフ帳デコ」のメイキング動画が数百万回再生を連発している。
Instagramでは、あらかじめ白紙のフォーマットをストーリーズにアップし、フォロワーにDMや質問スタンプで回答してもらうデジタル版の活用も盛んだ。だが、最後にはそれをあえて印刷して手書きで清書し、バインダーに綴じるという逆輸入的な楽しみ方まで生まれている。
推し活の現場でも必須アイテムとなった。アイドルのコンサート会場やアニメイベントのオフ会で、自作の用紙をファン同士で交換し合う。初対面であっても、1枚のシートを手渡すだけで一瞬にして心の距離が縮まる。人と人との絆を物理的に結ぶメディアとして、新たな価値を放っている。