ネット上の掲示板やSNSでは「宮城県庁はブラックで激務」「連日深夜まで明かりが消えない」といった極端な言説が散見されます。この真偽を確かめるべく公開資料と職員の声を検証すると、実態は「全庁一律の激務ではなく、部署による業務量の極端な偏在」であることが浮き彫りになります。
宮城県庁残業時間の全庁平均は月間15〜20時間程度と公表されています。しかし、知事直轄の重要政策推進部署、財政課、総務事務系統、議会事務局、あるいは大規模災害や感染症対策を主管する危機管理部門では、繁忙期に月60〜80時間を超えるハードワークが発生するケースも珍しくありません。対照的に、地方振興事務所などの出先機関や定型業務が中心の部署では定時退庁が日常的であり、ワークライフバランスの満足度は配属先に大きく依存します。
長期政権を担う宮城県知事(村井嘉浩知事)のもとでは、行政DXの加速やペーパーレス化、民間委託の推進による業務効率化が図られてきました。現場からは「業務改革により単純作業は減ったものの、新たな政策企画や広域調整業務の密度が高まり、頭脳労働としての負荷が増している」というリアルな指摘も出ています。