指揮官の頭脳は休まらない。眞鍋政義監督が打ち出した新コンセプトは「超・高速立体バレー」だ。従来のスピードバレーをさらに突き詰め、バックアタックの打点を瞬時に散らすことで、相手ブロッカーに的を絞らせない戦術である。
アナリスト陣が集積した膨大なデータをタブレットで確認しながら、ミリ単位で選手の助走角度とタイミングを修正していく。とりわけ着目すべきは、サーブレシーブからの攻撃展開速度だ。セッターの手元からスパイカーのインパクトまでを極限まで短縮。相手のリードブロックが完成する前に、サイドライン際やインナーへ高速でボールを叩き込む。
守備面でもドラスティックな見直しが行われた。ブロックとディグ(スパイクレシーブ)の連動性を徹底的に再構築し、相手の打球コースを限定して拾い負けないシステムを確立。世界屈指の組織力が、最新テクノロジーの融合によって恐るべき完成度へと到達しつつある。