この島を語る上で欠かせないのが、ユネスコ世界自然遺産(奄美・沖縄)としての誇りと厳格な保護体制だ。亜熱帯の照葉樹林が広がる島内には、国の天然記念物であるイリオモテヤマネコをはじめ、世界中でここにしか生息しない貴重な固有種が数多く息づいている。西表石垣国立公園の核心部に位置するこの宿は、単に美しい景色を消費するのではなく、自然を守り育てるサステナブルツーリズムの具現化そのものだ。
施設の設計思想は徹底している。木造建築には持続可能な木材が使われ、排水処理システムは周囲の生態系に一切の負荷をかけない高度浄化型を採用。プラスチックフリーの徹底はもちろん、敷地内で使用する電力の一部を自然エネルギーで賄う取り組みは、滞在するゲスト一人ひとりに「地球への敬意」を自然と意識させる。