北海道小樽市に生まれた森次晃嗣氏は、高校卒業後に俳優を志して上京。下積み時代にはモデルや劇団活動を通じて表現力を磨き、1967年にTBS・円谷プロダクション制作の『ウルトラセブン』の主人公モロボシ・ダン役に抜擢されました。
端正なルックスと知的で憂いを帯びた演技は一世を風靡しましたが、その強烈すぎるイメージは若き日の森次氏にとって大きな葛藤の種でもありました。「ダン役のイメージに縛られたくない」という役者魂から、70年代から80年代にかけては時代劇、刑事ドラマ、舞台演劇に積極的に挑戦。実力派俳優としてのポジションを確立していきます。
特撮ファンにとって見逃せないのが、1984年のメタルヒーローシリーズ『宇宙刑事シャイダー』への出演です。主人公・沢村大(シャイダー)を鍛え上げる冷静沈着な指揮官「軍司壮一郎( SUGIMURA)」役を熱演。ウルトラマンの英雄から頼れるベテラン司令官へと進化した姿は、後続の特撮ヒーロー界に大きな影響を与えました。