主要な大規模スタジアム・ドーム会場と新国立競技場のスペックを比較すると、なぜこの場所が「興行の最終到達点」と呼ばれるのか、その理由が数値データからも浮き彫りになります。
データを見れば明らかなように、新国立競技場での興行は東京ドームの1.5倍以上の動員が必要とされるだけでなく、屋外構造に伴う天候リスク、設営・撤収のスピード勝負、さらには莫大な警備費が重くのしかかります。チケットを1枚1万円〜1万5000円で設定した場合、2日間満員で約15億〜20億円規模の売上が見込めますが、ステージ特殊装置の施工費や芝生保護費、音響システム費用を差し引くと、わずかな客足の鈍りでも主催者は大赤字に転落します。チケット倍率が常時5倍〜10倍以上に達するような超特大のファンベースを持つアーティストでなければ、そもそも参入の土俵に上がることすらできません。