「自分だけはうまくやれる」「バレなければ問題ない」という考えは、東進の情報システムを甘く見ています。東進衛星予備校の現場指導に携わる複数の関係者や元担任助手の証言から、不正が校舎側に発覚する具体的なメカニズムが判明しています。
東進学力POSは、受講生が思っている以上に詳細なアクセスログと操作履歴を蓄積しています。現場で即座に不正を特定される主な理由は以下の3点に集約されます。
第一に、「1問あたりの解答時間」の不自然さです。思考力や計算力を要する長文問題や複雑な数学の設問に対し、受講生がわずか2〜3秒で次々と正解を選んでいるログは、システム上で即座に異常値として検知されます。「問題文を読み終えることすら不可能な秒数での正解」は、外部から答えを丸写しした動かぬ証拠となります。
第二に、「受講履歴・確認テスト」と「修了判定テスト」の成績乖離です。各講ごとの確認テストで何度も不合格を繰り返していた受講生が、全範囲を総括する難度の高い修了判定テストで突如として100点満点や満点近いスコアを叩き出せば、指導スタッフが不審に思うのは当然です。
第三に、定期的に実施される「共通テスト本番レベル模試」や「記述模試」との成績不一致です。学力POS上では講座をすべて修了してSS判定が並んでいるにもかかわらず、本番形式の模試になると該当科目の偏差値が40台にとどまっている場合、担任面談で確実に追及されます。「修了判定テストで9割取れているはずの基本事項を、目の前で口頭試問された瞬間に一言も答えられず、その場で不正を認めた」という現場の事例は枚挙にいとまがありません。
不正が確認された場合、当該講座の判定リセットや再受講の強制、保護者を交えた厳重注意が行われます。一度失った指導陣からの信頼を取り戻すことは極めて困難です。