SNSや園芸コミュニティで投稿される鉢底ネット代用の自作アイデアには、感心させられる工夫がある一方、植物を枯死させてしまった失敗談も少なくありません。
「排水口のストッキングネットを2重にして敷いたところ、半年後の植え替え時にネットの目が細かい土で完全に目詰まりし、底の方がヘドロ状態になって根腐れしていた」という報告は後を絶ちません。ストッキング素材は繊維が細かく縮みやすいため、水やりを重ねるうちに微細な土の粒子をトラップし、通水性を著しく低下させます。
また、自作アイデアとして見かける「ペットボトルのキャップや食品トレーに千枚通しで無数に穴を開けて敷く」という工作について、資材加工の手間がかかる割に穴の総面積が小さく、鉢底の空隙率を狭めてしまうケースが散見されます。現場の検証から明らかなのは、柔軟で繊維が詰まりやすいものより、網目形状が固定されている硬質なメッシュ素材を選ぶことが長期育成の成否を分けるという事実です。