検索窓に高校名を入力すると表示される「いじめ」というサジェストワード。我が子を送り出す保護者にとって、学校内の治安やいじめの有無は最も警戒すべき情報です。
長崎県教育委員会が策定した「いじめ防止基本方針」に基づき、佐世保東翔高校でも年数回の定期的なアンケート調査や個別面談が制度化されています。現場の指導体制や教育関係者の内部証言を検証する限り、「組織的にいじめが隠蔽されている」「学級崩壊のような無法地帯が存在する」といった極端な噂は事実無根です。
もちろん、多感な高校生が約600名集まるコミュニティである以上、日常的な人間関係の摩擦や、SNS上のすれ違い、グループ間の軽微なトラブルがゼロである学校は存在しません。しかし、同校では専任のスクールカウンセラーによる相談窓口が設置されており、兆候が見られた段階での早期介入・生徒指導部の指導が行われる体制が整っています。
むしろ生徒たちへのアンケートから浮かび上がるのは、「総合学科という特性上、クラスだけでなく選択講座ごとにメンバーが入れ替わるため、固定化した人間関係の閉塞感が生まれにくい」という構造的なメリットです。一つのグループに固執せず、自立した友人関係を築きやすい環境が、深刻ないじめの抑止力として作用しています。