京都や大阪、兵庫の駅前や商店街を歩けば、白い看板に馴染みのあるロゴが目に飛び込んでくる。運営元である株式会社ホリーズを創業期から牽引してきた成瀬利直氏は、フルサービスの純喫茶が主流だった関西に、いち早く気軽なセルフサービスカフェの形態を定着させた立役者の一人だ。
関西経済圏における喫茶文化の熱量は凄まじい。朝のトースト一枚、ブレンド一杯に注がれる客の視線はシビアそのもの。その厳しい土壌で店舗網を広げられたのは、過度な装飾を削ぎ落としつつ、関西人が求める「気兼ねなさ」と「実利的なうまさ」を両立させたからに他ならない。