水辺でタニシを見かけた際、絶対に混同してはならないのが日本在来のタニシと特定外来生物的リスクを持つジャンボタニシの危険性です。
ジャンボタニシの標準和名はスクミリンゴガイといい、1980年代に養殖食用として南米から導入されたものの、需要低迷と管理放棄により野生化し、全国の稲作地帯に甚大な被害を与えている外来種です。
特に注意すべきはジャンボタニシの卵の毒性です。水田のコンクリート壁や稲穂に産み付けられる鮮烈なショッキングピンクの卵塊には、「PV2(ペリビテリン-2)」と呼ばれる神経毒性および細胞毒性を持つ特殊なタンパク質が含まれています。天敵の鳥や昆虫から身を守るための強烈な防御毒であり、素手で触ると皮膚炎を起こすほか、誤って口に入ると激しい消化器症状を引き起こします。子どもが触らないよう厳重な注意が必要です。