現地を訪れて真っ先に驚かされるのは、旅慣れたリピーターたちが密かに活用している周遊ルートの存在だ。大通りを少し外れた路地裏には、ガイドブックに大きく載っていない名店や私設ギャラリーが点在している。朝一番に地元の直売所で採れたての野菜を味わい、静寂に包まれた寺社を散策した後、蔵を改装したシェアスペースで淹れたてのコーヒーを楽しむ――そんな贅沢な時間がここには流れている。
効率よく回るなら、レンタサイクルを利用して最上川沿いの風を感じながら巡るコースがおすすめだ。山形県河北町が誇る四季折々の風景は、移動の時間そのものを極上のアクティビティに変えてくれる。観光案内所で配られる手書き風のマップを片手に歩けば、地元住民しか知らない展望スポットや秘密の休憩処に辿り着くだろう。