豊田工業大学が受験関係者から「隠れた最高峰」と評される最大の要因は、1981年にトヨタ自動車が社会貢献活動の一環として全額出資して設立したという特異な出自にあります。営利や規模の拡大を目的とせず、「社会に真に貢献できる実践的な研究者・技術者の育成」を掲げてスタートしたため、一般的な私立大学とは根本的に構造が異なります。
学部は工学部 先端工学科の1学部1学科のみで、1学年の入学定員はわずか約80〜100名程度。これに対して専任教員が約70名在籍しており、教員1人あたりの学生数は約3〜4人という、国内のどの国立旧帝国大学をも凌駕する驚異的な少人数教育体制が敷かれています。
研究室への配属も早期から行われ、最先端の実験設備を学生が自由に使用できる環境が整っています。大学関係者への取材によると、「大規模大学のように高価な電子顕微鏡や分析機器の順番待ちで研究が滞ることがなく、学部生のうちから国際学会レベルの研究テーマに没頭できる」という贅沢な教育環境が、企業からの絶大な信頼を生み出しています。