キーマカレーのレシピでトマト缶が頻繁に使われる理由は、単なる「水分」としてだけでなく、トマトに含まれる豊富なグルタミン酸(旨味成分)と爽やかな酸味をお肉に加えるためです。つまり、この2つの要素を別の調味料で補うことができれば、トマト缶を使う必要はまったくありません。
そこで最強の味方となるのが、どの家庭の冷蔵庫にも常備されている「ケチャップ」と「ウスターソース」の組み合わせです。ケチャップは濃縮されたトマトの旨味と適度な甘み・酸味を持ち、ウスターソースには野菜や果実のエキス、数十種類のスパイス、醸造酢が凝縮されています。
ひき肉に含まれるイノシン酸と、これらの調味料が持つグルタミン酸がフライパンの中で出会うことで、相乗効果による圧倒的な旨味が生まれます。煮込み時間を長くとらなくても、短時間の加熱だけでじっくり煮込んだような深いコクが引き出せるのは、この調味料の組み合わせならではの大きなメリットです。