日輪を語る上で欠かせないもう一人の重要人物が、吉原の自警団「百華」の頭領である月詠です。幼くして吉原に売られてきた月詠にとって、日輪は絶望の底から救い出してくれた恩人であり、守るべき「太陽」でした。月詠が自らの顔に傷をつけ、女性としての生き方を捨てて番人となったのも、すべては日輪を守るための決断です。
坂田銀時ら万事屋一行の死闘によって鳳仙が討たれ、吉原炎上篇は劇的な結末を迎えます。地下の天井が開き、数十年ぶりに吉原の街へ本物の陽光が降り注いだ瞬間、日輪は憎むべき宿敵であった鳳仙の最期をその腕で静かに看取りました。
自分を傷つけ幽閉した相手にすら慈悲の光を注ぎ、その魂を救済した日輪の姿は、まさに吉原を照らし続けた本物の太陽でした。