ふじキュンの誕生秘話は、2015年に遡ります。藤沢市制施行75周年を迎えるにあたり、市の魅力を市内外へ強力にアピールするためのマスコットキャラクターデザインが一般公募されました。全国から集まった数百点に及ぶ応募作品の中から、厳正な一次審査を経て市民投票が実施され、圧倒的な得票数で選定されたのが現在のデザインでした。
生みの親であるデザイナーは、藤沢市在住のイラストレーター・デザイナーである伊藤理恵氏です。地元在住者ならではの視点から、「海と街が共存する藤沢の心地よさ」をシンプルかつ親しみやすい線画で具現化しました。2015年12月にお披露目された後、2016年4月から藤沢市の公式マスコットキャラクターとして本格的な活動を開始しました。
かつて全国的なムーブメントとなった「ゆるキャラグランプリ」においても、ふじキュンは市民一体となった熱心な応援を受けてご当地部門で上位に進出するなど、抜群の存在感を発揮しました。しかし、ふじキュンの真価はグランプリの順位争いそのものではなく、この選挙運動を通じて市民の間に「自分たちの街のキャラクター」という強い愛着と連帯感(シビックプライド)が醸成された点にあります。