ベルセルク三浦建太郎の遺志と連載再開の真実|最終回への道筋

ベルセルク三浦建太郎の遺志と連載再開の真実|最終回への道筋

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1966年7月11日に千葉県で生まれた三浦建太郎先生は、幼少期から卓越した画力を発揮し、日本大学芸術学部在学中から頭角を現しました。1989年に白泉社『月刊アニマルハウス』(現『ヤングアニマル』)にて連載を開始した『ベルセルク』は、重厚な世界観、人間の業を抉り出す心理描写、そして圧倒的な筆致で描かれる作画密度によって、瞬く間に全世界で累計発行部数5,000万部(紙・電子合算)を突破する歴史的傑作となりました。

しかし、物語がクライマックスへと向かっていた最中の2021年5月6日午後2時48分、三浦建太郎先生は急性大動脈解離のため、54歳という若さで逝去されました。白泉社および『ヤングアニマル』編集部がこの訃報を公式発表したのは同月20日。世界各国のメディアが速報を打ち、国内外の著名漫画家やゲームクリエイター、さらには海外のファンコミュニティから追悼のメッセージが途切れることなく寄せられました。

三浦氏の生涯を振り返る上で欠かせないのが、妥協を一切許さない作画への執念です。後見的に開催された「大ベルセルク展」で展示された膨大な生原画は、狂気とも呼べる緻密なカケアミと陰影処理で埋め尽くされ、来場者に「1コマにかける情報量が人間の限界を超えている」と再認識させました。晩年にアナログからデジタル作画環境(Clip Studio Paint)へ完全移行した際も、拡大表示してピクセル単位で描き込むあまり、編集部から健康面を心配されるほどの情熱を捧げ続けていた経緯があります。

中村 さくら
著者

中村 さくら

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。