なぜ私たちはベッドに入っても画面を見続けてしまうのか。その理由は、2026年現在、スマートフォンのアプリに搭載されたAIアルゴリズムが、かつてないほど個人の脳の弱点を学習しているからだ。かつての単純なタイムラインとは異なり、現在のアルゴリズムはユーザーの疲労度や孤独感を予測し、最もスクロールを止められなくなるコンテンツを深夜に狙い撃ちして提供する。
「あと1動画だけ」のつもりが、気づけば2時間が経過している。脳は強いブルーライトと絶え間ないドーパミンの放出により、完全に覚醒状態に陥る。これは意志の強さの問題ではない。世界最高峰のエンジニアたちが作り上げた「脳をハックするシステム」に、生身の人間が丸腰で立ち向かっているようなものなのだ。