2000年代に入ると、彼の俳優としての才能は一気に開花する。『CASSHERN』(2004年)での主人公・東鉄也役で見せた、世界の理不尽に抗うような悲痛な表情。あるいは『ハチミツとクローバー』(2006年)での、変人でありながら天才的な芸術家・森田馨役。どれも彼以外には演じ得ないキャラクターばかりだった。
特に『あしたのジョー』(2011年)での力石徹役で見せた凄まじい肉体改造は、今も伝説として語り継がれている。極限まで脂肪を削ぎ落とし、飢餓感と闘う眼差しは、役者という枠を超えた執念そのものだった。観客は彼の演技に、単なるフィクションを超えた「生々しい痛み」を感じ取っていた。