ネット上のコミュニティやSNSでは、「ディスコ・キッドのソロはアルトサックスが正式」「ドラムソロは原曲譜面に最初から完全採譜されている」といった誤認が散見されますが、これらは現場における慣習がもたらした誤解です。
1977年当時の全日本吹奏楽連盟公式譜面における中間部ソロの指定楽器は、あくまでB♭クラリネットの単独ソロです。現在広く流通しているブレーン版やスーパーキッズ・ウィンズスコア等の各種アレンジ譜面において、アルトサックスやフルート、あるいはトランペットソロがフィーチャーされているのは、現場の多様なニーズに応えて後年作成された実用的なオプションに過ぎません。
また、後半に向けてバンド全体をドライブさせるドラムソロやフィルインに関しても、原譜では基本的なリズムパターンが提示されているのみで、具体的なフィルやダイナミクスはドラマー個人のセンスに委ねられている部分が極めて大きいのが実情です。原曲のコンテクストを正確に把握した上で、バンドごとに最適なソロ楽器を選択することが重要です。