乾杯の音頭を頼まれた際、原稿の内容ばかりに気を取られがちですが、当日の「視覚的所作」も会場の印象を大きく左右します。ウェディングフォトや記録映像にもしっかり残る場面だからこそ、スマートなマナーを押さえておきましょう。
・グラスの持ち方と位置:
乾杯用のシャンパングラスは、ボウル(ワインが入る膨らみ部分)を手で包むのではなく、ステム(脚の部分)の中央からやや下を親指・人差し指・中指の3本で美しく持ちます。乾杯の発声時は、グラスを自分の胸から顎の高さまで自然に掲げます。
・グラスをぶつけない配慮:
披露宴会場で使用されるクリスタルグラスは非常に繊細です。周囲のゲストと乾杯を交わす際、映画のようにグラス同士をカチンと打ち合わせるのはマナー違反とされています。グラスを目の高さに掲げ、アイコンタクトを取りながら軽く会釈(目礼)するのが正式かつ上品な作法です。
・お酒が飲めない場合のスマートな振る舞い:
体質や運転の都合でお酒が飲めない場合でも、乾杯酒に口をつける仕草(リップサービス)を行うのが礼儀です。あらかじめスタッフにノンアルコールドリンクへの変更を頼んでおくか、口元にグラスを軽く近づけて微笑むだけで全く問題ありません。