東京農業大学の位置付けは日東駒専か大東亜帝国か?偏差値と就職の実相

東京農業大学の位置付けは日東駒専か大東亜帝国か?偏差値と就職の実相

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大学の真価が如実に表れる就職実績において、東京農業大学は日東駒専という枠組みを完全に超越した数値を叩き出しています。文系学生が直面するような一般的な学歴フィルターは、こと食品・飲料・種苗・農業資材・農政分野においては東農大に対してほとんど機能しません。

就職情報大手の採用担当者向けヒアリングでも、ある大手食品メーカーの採用幹部は次のように内情を明かしています。
「文系の総合職採用では確かに大学名である程度スクリーニングをかけますが、食品開発や研究技術職、品質管理、原料調達の選考において、東農大の学生を落とすことはまずありません。実験器具の扱いや微生物の培養技術、現場での泥臭い適応力は、一般的な旧帝大文系やMARCH文系の比ではないからです」

とりわけ日本唯一の専門学科である醸造科学科の就職先は目を見張るものがあります。アサヒビール、キリン、サントリー、サッポロビールといった大手酒類メーカーをはじめ、キッコーマン、味の素、カゴメ、日清製粉グループなどの一流食品企業へ研究・開発・製造職として多数の卒業生を輩出しています。さらに、全国各地の名門酒蔵や老舗味噌・醤油メーカーにおいて、蔵元や杜氏、技術部長の肩書を持つ卒業生は枚挙にいとまがありません。

また、農林水産省のキャリア・一般職採用や、各都道府県庁の農業職・林学職公務員試験における合格者数でも、国公立大学農学部と互角以上の合格実績を叩き出しています。総合商社や外資系投資銀行といった職種を目指すのでなければ、「日東駒専の法学部や経済学部に行くよりも、はるかに就職満足度が高い実利派大学」といわれる所以がここにあります。

佐藤 大輔
著者

佐藤 大輔

最新のテクノロジーと生活デザインの融合をテーマに、国内外の最新トピックを発信しています。