Hey! Say! JUMPは、2007年9月に「ワールドカップバレーボール2007」のイメージリーダーとして結成が発表され、同年11月14日にシングル『Ultra Music Power』でメジャーデビューを果たしました。結成当時の経緯を振り返ると、ジャニーズJr.内ですでに絶大な人気を誇っていた「Hey! Say! 7」のメンバーに、年長組の「Hey! Say! BEST」が合流する形で誕生した史上最多の10人組グループでした。年少組(7)と年長組(BEST)という年齢差のある構造は、当時のアイドルシーンにおいて斬新であり、瞬く間にトップアイドルの座へと駆け上がりました。
しかし、その華々しい歩みの裏側では、メンバーの離脱という重い試練にも直面してきました。現在までにグループを離れたのは、森本龍太郎と岡本圭人の2名です。森本龍太郎は2011年に当時の未成年喫煙報道を受けて芸能活動を無期限休止し、そのままグループ復帰を果たすことなく事務所を退所しました。思春期における環境の急激な変化と重圧が引き起こした出来事として、当時は世間に大きな衝撃を与えました。
そしてファンに最も深い問いを投げかけたのが、2021年4月に発表された岡本圭人の脱退でした。2018年9月、演技力を磨くためにアメリカの演劇学校「アメリカン・アカデミー・オブ・ドラマティック・アーツ(AADA)」へ2年間の留学を発表した岡本。当初はグループ復帰を前提とした活動休止でしたが、卒業を迎えた2020年以降、自らの進路についてメンバーと幾度も膝を突き合わせて議論を重ねました。その結論は「復帰」ではなく、「グループを離れ、役者として一人で歩む」というものでした。
当時の有料会員向け配信動画や自著インタビューにおいて、センターを務める山田涼介は「最初は納得できなかった。『待っていたファンの気持ちはどうなるんだ』と引き止めた」と率直な葛藤を吐露しています。しかし、留学先で岡本が培った演劇への純粋な情熱と「甘えを捨ててゼロから自分の足で立ちたい」という覚悟に触れ、最終的にはメンバー全員が彼の背中を押す決断を下しました。確執による分裂ではなく、お互いの人生と表現者としてのプライドを尊重し合った末の選択であったことが、その後の双方の良好な関係性からも証明されています。