これらの事件が明るみに出た際、SNS、ネット掲示板、Q&Aサイトなどでは空前の議論が巻き起こりました。当時の空気感と現在蓄積されている評価を検証すると、世間の反応には明白な二面性が存在します。
ネットの反応と評判を分析すると、当初の主流は「外見や年齢に対する偏見」に基づいたバッシングでした。特に木嶋佳苗事件の初期報道では、容姿に対する中傷や「なぜこんな女性に騙されるのか」という被害男性への心無い嘲笑が溢れていました。しかし、事件の詳細な経緯や手口が法廷で明らかになるにつれ、世論の論調は嘲笑から「見えないマインドコントロールへの戦慄」へと劇的に変化しました。
現場の傍聴席や掲示板で語られた声には、次のような生々しい実態が記録されています。
「調理師学校で磨いたプロ級の家庭料理、手作りの菓子、細やかな手紙のやり取り。孤独な高齢男性や恋愛経験の乏しい男性が差し出された温もりに、誰が抗えただろうか」(傍聴を続けたノンフィクションライターの記録)
現代のネットユーザーの間では、単なる猟奇殺人事件として消費するのではなく、「誰もが孤独に付け込まれて被害者になり得る」「婚活市場や高齢者コミュニティに潜むセーフティネットの欠如」という構造的リスクとして語り直される傾向が強まっています。