島崎遥香を語る上で避けて通れないのが、握手会でのそっけない態度から名付けられた「塩対応」という代名詞です。当時は一部からバッシングを受けることもありましたが、その背景には彼女特有の不器用さと生真面目さがありました。
作り笑いや思ってもいないリップサービスがどうしても苦手で、嘘をつけない性格。アイドル特有の過剰な愛嬌を振りまくことへの違和感を抱えながらも、無理に自分を偽らない姿勢が、結果として「塩対応」というキャラクターとして独り歩きしていきました。実際には、ファンの顔や会話内容を細かく記憶しているなど、不器用ながら深い愛情を持っていたことは古参ファンの間では有名な話です。
そして2016年末のAKB48卒業。その決断の根底にあったのは、アイドルとしての役割をやり切ったという実感と、心身の消耗でした。「自分の足で立ち、ひとりの表現者として勝負したい」という強い意思を持ち、惜しまれながらもグループの看板を下ろしました。決してネガティブな離脱ではなく、表現者として前へ進むための必然的なステップでした。