漫画界の「山本」を語る上で、独自の世界観で熱狂的なファンを持つ2人の作家も見逃せません。
山本英夫先生は、『殺し屋1』や『ホムンクルス』など、人間の狂気や潜在意識をえぐるサイコサスペンスの名手です。トレパネーション(頭蓋骨開孔術)を題材にした『ホムンクルス』は国内外で実写映画化され、世界的な評価を獲得しました。緻密な作画と人間のタブーに踏み込むストーリーテリングは、読者に強烈なトラウマと知的好奇心を与え続けています。
一方、知的なアプローチで新風を巻き起こしたのが山本アリフレッド先生です。『理系が恋に落ちたので証明してみた。(リケ恋)』は、研究室を舞台に「好き」の定義を論理的に証明しようとする理系学生たちの不器用な恋愛模様を描き、テレビアニメ2期にわたってヒットを記録しました。綿密な取材と実験データに基づいたギャグ演出は、理系読者のみならず一般層からも高い評価を得ています。