1982年、萩本欽一さんの冠番組『欽ちゃんのどこまでやるの!?』(テレビ朝日系)内で結成された「わらべ」の長女・のぞみ役としてデビューした高部知子さん。デビュー曲「めだかの兄妹」は累計100万枚を超える大ヒットを記録し、お茶の間の人気者となりました。さらに1983年春に放送されたTBS系ドラマ『積木くずし 〜親と子の200日〜』では、非行に走る不良少女役を熱演。最終回の世帯視聴率は45.3%という驚異的な数値を叩き出し、天才子役・若手実力派女優としての地位を完全に確立していました。
ところが1983年6月、創刊間もない新潮社の写真週刊誌『FOCUS(フォーカス)』に掲載された1枚の写真が、彼女の運命を暗転させます。「ベッドの中でタバコを手にして横たわる姿」を捉えたプライベート写真が誌面を飾り、同誌がキャプションで用いた俗語から「ニャンニャン事件」と呼ばれる社会現象へと発展しました。
当時、未成年アイドルの喫煙および男性との親密な関係を匂わせるスキャンダルはタブー中のタブーでした。ワイドショーやスポーツ紙は連日この問題をトップニュースで報道し、清純派としてのパブリックイメージとのギャップに世論は騒然となりました。