ロシア車ラーダの現在とニーヴァの真実!制裁下の実態と国内相場

ロシア車ラーダの現在とニーヴァの真実!制裁下の実態と国内相場

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ロシア最大手の自動車メーカーであるアフトヴァースは、ボルガ川沿いの工業都市トリアッティに広大な生産拠点を構え、旧ソ連時代から庶民の足として君臨してきました。かつて同社は仏ルノー・日産アライアンス傘下で近代化を進め、ベストセラー小型セダン「ラーダ・グランタ」や近代的な「ヴェスタ(Vesta)」を展開していましたが、国際情勢の緊迫化に伴いルノーは全株式をロシア国営自動車研究機関(NAMI)へ1ルーブルで売却し、完全撤退しました。

この激変によってロシア車ラーダの現在は、部品供給網の抜本的な再構築を余儀なくされました。当初はエアバッグやABS(アンチロック・ブレーキ・システム)、排出ガス制御ECUなどの西側製コンポーネントが枯渇し、装備を極限まで削ぎ落とした「反制裁仕様(クラシックモデル)」が市場へ投入される事態となりました。

現在では中国系部品メーカーからの調達やロシア国内での代替生産体制が整いつつあり、グランタやニーヴァの主要ラインナップは順次機能を復元しています。現地市場シェアにおいてラーダは4割近くを占め首位を維持しているものの、急速にロシア市場へ進出した中国メーカー各社(吉利、奇瑞、長城汽車など)との激しいシェア争奪戦の渦中にあります。

阿部 裕樹
著者

阿部 裕樹

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。