結論として、エアコンの内部クリーンは毎回やるべきかという問いに対しては、冷房や除湿(ドライ)を使った後は「毎回自動で作動させる」のが空調工学上の正解である。夏場の室内機内部は、1回の冷房運転だけでも水滴でびっしょりと濡れるため、乾燥を1日でもサボればカビの胞子発芽条件(湿度70%以上・温度20〜30℃)が整ってしまうからだ。
しかし、どうしても在室中に部屋が暑くなるのが耐えられない場合や、来客時、就寝直前で不快な思いをしたくない場合の対処法も存在する。
エアコン内部クリーンの消し方・設定解除は、作動中にリモコンの「停止」ボタンをもう一度押すことで手動停止できる。また、リモコンの設定メニューから「自動内部クリーン」をあらかじめ「切」にしておくことも可能だ。
ただし、日常的に「切」にしておくのはおすすめできない。賢い運用方法として推奨されるのは、「普段は自動設定にしておき、外出するタイミングを見計らって冷房を止める」ことだ。外出中であれば、室温が上がろうがニオイが充満しようが一切ストレスを感じることなく、帰宅時には完全乾燥した清潔なエアコンで快適に過ごすことができる。
【プロの結論】内部クリーンをフル活用すべき人・慎重になるべき人の判断基準
内部クリーンは誰にとっても万能の魔法ではない。現在のエアコンの設置状況や経過年数によって、取るべきアプローチは明確に分かれる。
- 即座にフル活用すべき人:
- 新品のエアコンを購入・設置して3年未満の家庭
- 直近1年以内にプロによる完全分解高圧洗浄を実施した家庭
- 小さな子どもや高齢者、アレルギー・呼吸器系疾患を持つ家族がいる住居
- 作動に慎重になるべき人(まずプロ清掃が必要な人):
- 購入から3年以上、一度も専門業者による内部清掃をしていないエアコン
- 吹き出し口の奥をライトで照らした際、ファンに黒い斑点や綿ボコリが目視できる機体
- 内部クリーンを作動させた瞬間、部屋中に耐え難い腐敗臭・カビ臭が立ち込める環境
内部がすでにカビに侵されている場合は、内部クリーンを一時停止し、専門業者による徹底洗浄でリセットしてから、毎日の乾燥運転を再開するのがもっとも経済的で健康的な選択となる。