ぶりっ子が嫌われる最大の理由は、振る舞いそのものよりも「相手によって態度を極端に変える不誠実さ」にあります。同性と接する時は無表情で冷淡であるにもかかわらず、好みの男性や権力を持つ上司が現れた瞬間に、甘えた声や特有の仕草や話し方へとシフトする。この露骨な損得勘定が、周囲に強い不快感と不公平感をもたらします。
一方で、なぜ男性側はこの古典的なアプローチに惹きつけられてしまうのでしょうか。恋愛心理学の観点から分析すると、そこには男性特有の「ヒーロー願望」と「自尊心(プライド)の充足」が深く関係しています。
「私、これ重くて持てな〜い」「〇〇さんって本当にすごーい!」といったぶりっ子特有の言動は、男性に対して「頼りにされている」「自分は強い男だ」という感覚をダイレクトに与えます。たとえそれが演技だと頭の片隅で気づいていても、自尊心を心地よく刺激される快感に抗えない男性が一定数存在するのです。つまり、ぶりっ子とは男性の庇護欲をハッキングする極めて攻撃的なコミュニケーション戦術だと言えます。