1980年代後半、明石家さんまのカリスマ性はテレビドラマの世界で頂点を極めます。その象徴が、1986年放送のTBS系ドラマ『男女7人夏物語』、そして翌年の『男女7人秋物語』でした。最高視聴率31.7%(関東地区・ビデオリサーチ調べ)を叩き出した本作において、彼は旅行代理店に勤める主人公・今井良介を熱演。関西弁の軽妙な語り口の奥に見え隠れする不器用な優しさと男の色気は、日本中の女性視聴者を虜にしました。
この歴史的名作でヒロイン・神崎桃子を演じたのが、後に妻となる大竹しのぶでした。2人の馴れ初めは、台本を超えたリアルな掛け合いから生まれたと言われています。撮影現場での息の合った丁々発止のやり取りはやがて本物の恋愛感情へと昇華し、当時、夫(服部晴治氏)との死別を経験して心に深い傷を負っていた大竹を、さんまが献身的に支えたエピソードは有名です。1988年の結婚会見で見せた2人のリスペクトに満ちた笑顔は、昭和の芸能史に残る名場面となりました。
一方で、ドラマ全盛期のさんまを取り巻く過去の熱愛の噂は枚挙にいとまがありません。当時のトップアイドルや人気女優との密会が週刊誌を賑わせましたが、驚くべきは別れた女性たちから悪口が一切出てこない点です。どんなに忙しくても相手への気遣いを怠らず、関係が終わった後も敬意を払い続ける姿勢が、業界内でも「稀代のモテ男」と称賛される所以でした。