物価高騰が家計を直撃するなか、地域のライフラインとして圧倒的な支持を集めているのがドラッグストアモリです。その最大の武器である「安さの秘密」は、食品と酒類をフックにした徹底的な集客戦略にあります。
店舗に入るとまず目を奪われるのが、青果や精肉、そして平台に山積みされた加工食品の破格値です。ドラッグストアモリでは、生活必需頻度の高い食品や日配品をあえて利益度外視の価格帯で提供し、スーパーマーケット代わりに日常使いしてもらう導線を確立しています。これがドラッグストアモリの安い理由の根幹です。来店頻度を極限まで引き上げたうえで、利益率の高い医薬品や化粧品、プライベートブランド商品(PB)を併せ買いしてもらうビジネスモデルが、驚異的な低価格を支える原動力となっています。
加えて、同社は単なる安売りディスカウントにとどまりません。創業時からのDNAである「健康相談ができるドラッグストア」としての機能も健在です。管理栄養士や登録販売者がフロアに常駐し、顧客一人ひとりの体調や悩みに応じた丁寧なカウンセリングを実施しています。「価格の安さ」と「ドラッグストア本来の手厚い専門性」という二律背反の要素を高次元で両立させている点こそが、九州をはじめとする出店地域で熱烈なファンを離さない本質です。